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2012.10.12

お客さまのところへ寄った帰り道、些細なことで暗澹たる気持ちになって逃げるように駅前のカフェへ。会社に戻る前に、気分を変える必要があるように思ったのだ。
自動ドアが開き、レジに並ぼうとしたその時、よく知った後姿が見えて、思わず背中を叩く。……近所に住んでいる友だちだった。しばらくおしゃべり。するといつしか気が晴れて、お店を出るころには随分と楽になっていた。
ありがとう、と思う。



2012.10.09

私生活が少し厳しい状況に置かれている友だちと電話で話しながら家までの道を歩いた。会社から駅まで、と思っていたのだがついつい自宅まで三駅分歩く。わたしがどうにかできる種類のことではないけれど、意気消沈しているその人を、電話で励ますくらいしか思いつかなかったのだ。
静かな夜を縫うように歩いていく。昔よく自転車で走った道。ようやく秋が来たのか、少し寒い。
途中、ちょっと待ってて、と電話を一旦切って、近所のお稲荷様にお参りする。自分がしんどい時は、いつもこうして手を合わせてきたのだ。ささやかな、おまじない。
もうすぐ家につくというころに電話を切った。きっとよく眠れないのだろうけれど……、せめて夢の中には平穏がありますように、と心の中でだけ思う。